すごいだいず

濃さは普通です in Canada

語学学校に通いだしたよ

専業主婦生活を数か月送っていたが、引っ越しと結婚パーティーを終え少し余裕が出てきたので、新学期である9月から語学学校に通い始めることにした。永住権を持っているので受講料は備品代のみ、5か月で30ドルと格安だ。ビジターだと月300ドルかかるらしい。

まず近所のYMCAでIELTSという英語能力の試験を受ける。reading(選択問題と長文読解)、writing(あなたについて7文以上でエッセイを書きなさい)、listening&speaking(会話の音声を聞いて何を話していたか面接官に伝える)があった。語学学校には1~8のレベル毎のクラスがあって、私は全てにおいてレベル4のため、レベル5のクラスから始められるそうだ。大学留学に必要な英語力は最低レベル6以上らしいので、私のはたぶん中3くらい…。

さてさっそくレベル5のクラスに通い始める。一般英会話を午前3時間、ビジネス英会話を午後3時間。留学してきた若者から家族で移民してきたパパママまで、年齢層は比較的高め。私は年齢もカナダ歴も浅い方の部類に入るようだ。中米や中東の人が多いので訛りがキツい。中東の人はRに特徴があって「understand」が「アンダるスタンド」に聞こえる!

クラスメートはみんな同じくらいのレベルかなーと思っていたら、みんなすごくよくしゃべるので会話に着いていくのがやっと。おそらくspeakingはできるがreadingやwritingのレベルが低いためちょっと下のクラスに入っているのだろう。語彙力と会話力の補強が急務だ。

24週:妊娠月数の数え方

妊娠7か月目に入った!
つわりの薬を飲まずに10日くらい過ごしているし、胎動も感じられてるし、最悪今月持ちこたえれば早産でも生存率が高いらしいし、順調じゃないか。腰が痛いしゲップは止まらないけど…

ところで「妊娠○か月目」と言うといつも夫やママが怪訝な顔をしていたのだが、今さらながらその謎が解けた。日米でカウントの仕方が違うのであった。最終月経開始日を0週として40週で出産予定というところは一緒だが、日本は0週からカウントを始め10か月、欧米は時々1月を5週で調整しながら9か月。ということは、欧米式では現在6か月目のど真ん中だった。

日本式)
妊娠0〜3週 1か月(初期)
妊娠4〜7週 2か月(初期)
妊娠8~11週 3か月(初期)…

妊娠24〜27週 7か月(中期)←いまココ
妊娠28〜31週 8か月(後期)
妊娠32〜35週 9か月(後期)
妊娠36〜40週 10か月(後期)ここだけ5週

欧米式)
妊娠1〜4週 1か月(first trimester)
妊娠5〜8週 2か月(first trimester)
妊娠9~13週 3か月(first trimester)5週で調整 …

妊娠22~26週 6か月(second trimester)←いまココ 5週
妊娠27〜30週 7か月(third trimester)
妊娠31〜35週 8か月(third trimester)5週
妊娠36〜40週 9か月(third trimester)5週

なんか7か月というといよいよ大詰め!感があったけど、6か月だとまだ道半ばな気がする。どちらにせよ中期なんだけど。もうしばらく頑張らねばー。

23週2:健康を意識しはじめる

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1年前、夫は新しい職場で仕事を始めたばかりで忙しかったようで、パスタや冷凍ピザなどを主食にしていたらしい。後に同居を始め私が料理をしお弁当も持たせているので、自然に痩せるものかと思っていたがこの10か月全く変化がない。さらに私もつわりで2か月かけて4~5kg痩せたのに、クリスマス効果もありあっという間にほぼ元通り。結果的に妊娠前より増えてはいないものの、1か月で急増はこれはやばい!

食生活に気を付けなければならない!(妊婦として当然)

根菜類だけでなく、葉物野菜を常備するようにする。残り物でグリーンスムージーのようなものを作ってみたりもする。スムージーといえばイチゴ+牛乳+アイスクリームという激甘を連想する夫には不評。山形風芋煮やチキンコンソメポトフなど優しい味の煮込み料理を作ってみるも味にパンチがないと不評。食べるラー油や柚子胡椒を別途足してしのいでもらう。

和風の味に慣れてもらうべきか、私が夫好みの味に寄せていくべきか…と悩んでいるところ、ヤマザキマリさんのマンガ『それではさっそくBuonappetito!』に載っていたミネストローネを作ってみたら好評であった。塩分はむしろ控えめのはずなのに。おそらく出汁のうまみは感じにくいけどトマト缶とハーブのコクは感じやすい舌に育っているのだろう。外国人が寿司にやたら醤油をかけるのと同じ理屈だろう。

あと、体重増加による妊娠線にびびって今さらながら妊婦用ボディオイルも買ってみる。普通のベビーオイルは400mlで$4、おしゃれオイルは100mlで$31と幅がありすぎる中、115mlで$10という手頃なオイルを見つけた。

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アーモンドオイルとレモンオイル配合のさわやかな香りと程よいしっとり感なので毎晩塗りたくっている。加湿器効果もあってか昨年冬の全身ガサガサという状況は免れている。よしよし。

23週:子どもの名前について考える3

先日のエコー検査で中の人は男の子らしいということが分かり、なんとなく名前を考え始めたのだが方向性が全く定まらない。頭の整理も兼ねてまとめることにする。

まず、前提として
①複合姓は面倒なので却下。夫婦別姓なので日本とカナダで苗字が違う
(下の例だとルイ・ハヤミ-ブルームにすることもできるがしない)
(夫)オーランド・ブランチャード‐ブルーム
(妻)早見 あかり
(子)加→ルイ・ブルーム
   日→早見 塁
②ミドルネームも面倒なので却下
③(夫)英語圏に住んでいるがイングリッシュネームはルーツに関係ないので却下
④(私)たっくん、かーくんみたいに可愛いニックネームで呼びたい

そしてこれを基にいくつか案を考えてみる。

①日本風の名前
雄大はyou dieに聞こえるとか、kenichiroはケニチロと読まれてしまうとか、多少の制約はあるのでその辺は気を付ける。
せっかく日本風の名前にするのだから多少古風なイメージがいいのではないか→匠、要、大和 もしくは男らしいイメージで→陸、大輔、航平

②フランス風の名前
夫はフレンチカナディアンである。フランス語のRはとっても発音しにくい。Pierre(ピエール)なんかは私が発音できないので却下。子どもが夫似になるか私似になるか分からないけど、ド和風顔でRaphaelやGabriel(なんか高貴そう)だったら違和感あるなーとも思う。Henri(アンリ)は日本では女性名になるとかも。
漢字も当てられそうなところで→Hugo、Leo、Louis 悠吾、玲央とか

カタルーニャ風の名前
夫の父親はバルセロナ出身なので、子どもは1/4カタルーニャ人とも言える。カタルーニャ人は1975年に自治州を発足するまで弾圧されていた背景もあってか今なおスペインからの独立運動が盛ん、つまり強いアイデンティティを持っている。夫自身もルーツ意識は強そうだ(サッカーのバルサファンだし)。
しかし、カタルーニャ風の名前(スペイン風とはちょっと違う)は濁音や拗音が多く、漢字を当てるのは断念せざるを得ない。関口メンディーみたいになるということか→Xavi、Jordi、Aleix、Carles シャビくんとか。よ、読めない…

 ということでまだまだ考え中。。

スーパーボウル目前

日本人が熱狂するスポーツって何だろう。日本シリーズ、サッカー日本代表戦、フィギュアスケートGPシリーズとかはなんとなく結果を気にするよなー? こちらカナダはその比ではない。アメリカンフットボールの決勝戦であるスーパーボウルと、ホッケーのプレイオフであるスタンリーカップのシーズンは男たちは浮足立っている。小学生からおじいさんまで好きなチームのTシャツやトレーナーを着て、ポテチや冷凍ピザを買い込んだり大きいTVのあるバーに行ったりして試合に備える。観戦のために仕事を遅刻や早退することもいとわない。

10月から続いているフットボールシーズンもいよいよ大詰めだ。シーズン開始とつわり開始がほぼ同じだったため、毎週日曜日は私はベッドの上、夫はTVの前で1日のほとんどの時間を過ごすことが恒例となっていた。ほとんどというのは誇張ではなく、13時から23時までずっと、友達を呼んだり友達の家に行ったりモントリオールの友達とSkypeをしたりしながら観戦していた。出会ってから7年、冬季に一緒に暮らしたことがなかったのでこんなにフットボールに時間を割いてるなんて知らなかったよ…

夫の推しチーム、Patriotsはついにベスト4だ。セミファイナルを前にずっとそわそわ。一緒に観戦したときに負けたことがないという友達に電話をかけ「I need you」と言っていた。おいおい。夫はゲンを担ぐタイプであった。

22週:マタニティヨガに挑戦

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カナダではヨガは大変人気がある。夏季は国会前広場で週に一度無料のヨガレッスンが開催されていて数百人が集っている(写真参照…街中にヨガマット持った人多数、どこから来てるんだろう。たぶん仕事の合間)し、NYに上場しているヨガウエアブランド、ルルレモンの本社はバンクーバーだ。

オタワのダウンタウンにもやはりコミュニティーセンターなどヨガを体験できる施設はいくつかある。ただマタニティヨガができるスタジオは一か所だけだった。体調もいくらか良くなってきたのでやってみたいなと思っていたら、夫がクリスマスにヨガ教室のチケットをくれた。ありがとう!!

インストラクターはふくよかな美人の女性(でも顔はめっちゃ小さい。なぜ?)。受講者は十数名、かなりお腹が大きい人も多い。あとみんな身体にフィットする系のウエアをまとっているので、立派な肉付きがあらわになっていたりやたらセクシーだったり。内容は初心者向けのヨガとそう変わらない気がする。パンパンのお腹で様々なポーズをとっている人達を横目で眺める。すごい。

3か月眠り続けたせいかかなりの運動不足で体がガチガチなので、基本の動きを1時間半やるだけでぐったりだ。気持ちよくなるためには家でも多少柔軟体操した方が良さそう。てか出産するときは股関節やわらかい方がいいのか?

Session-22 書き起こし

料理中などにTBSラジオpodcastをながら聞きしているのだが、先日のSession 22に出演されていた中邑(なかむら)先生という方の話が素晴らしかった!保存期間が終わらないうちに覚え書きにチャレンジ。

学習障害の子どもをテクノロジーで支援!タブレット端末活用の最前線』

中邑 賢龍 | 東京大学 先端科学技術研究センター

ー研究分野が人間支援工学だが。
専門心理学なんですけど、テクノロジーを活用して人を救っていこうと。話を聞いてあげるよりもモノを使った方が簡単な場合もある。この35年間テクノロジーを使いながら人を支援すると人はどう変わっていくかということを研究している。

ー一般的には寄り添ってじっくり話を聞きましょうみたいなイメージがあるけれど。
モノやお金で解決する方が簡単な場合があると思っている。

ー最近はどんな活動を。
DO-ITという活動を約10年している。学習に困難がある子どもたちにPCにタブレットを与えて、それで読み書きや受験をするよう促している。多くの大学や高校はそれを認めておらず、それで進学を断念する子どもたちが多かった。受験はできるのに鉛筆が持てないから落とされるというのはあまりにも悲しい。僕たちが君たちがそれを使う合理性をきちんと証明するから、という活動。また学習困難と不登校には強い結びつきがある。この問題もテクノロジーを使うとずいぶん改善できると思っている。

学習障害というと学習するのが難しいというイメージがあるが、今の学校というパッケージでは学習が困難であるという意味であると。
そう。実際に口で問うときちんと答えられるが試験ができない子もいる。読みに問題があるとか書く速度が遅いとか。

ー今までは甘えとか努力不足と言語化されていたが、適切にサポートしてあげるのが新しい大人の役割として注目されている。
読み書きの訓練に集中する間にどんどん他の勉強が進んでいく。学習の遅れが生まれていくのが一番大きな問題であると認識している。それだけで自信を失い勉強嫌いになるという悪循環をどこかで止めなければならない。今の彼らに対するアプローチは治療教育的が主流。頑張れば多少は良くなるから周りは頑張ることを期待するが、実際にはなかなかうまくいかない。それが彼らの認知特性。そこで学習の遅れを拡大するよりは、テクノロジーを利用して学習にはついていけるようにすればいい。

ー昔は学習障害という言葉はなかったが。
昔も今も同じような子はいたが、産業構造が変化してきた。今の日本は第一次産業の割合が5%を切っている。多くの人は7割を超えるサービス産業で働かればならないが、コミュニケーションや読み書きが求められる分野のためにうまく適応できない人が出てくる。世の中の産業形態の変化によって高学歴化が進んでいる。現代社会の中で顕現化してきた、環境に大きく依存する問題ともいえる。そこに発達障害学習障害というラベリングが行われ、治療の対象となり研究されだした。これは人間の認知のばらつきの問題であって、時代が時代であれば特性として見過ごされてきたもの。そこに過度な訓練を強いていくというのは当事者たちにストレスを与えると思っている。現代は便利なツールが手に入るわけだから、これを彼らの能力の一部に組み込んでいけばいいのではないか。

ー発達の特性を知ったうえで療育する活動も重要だが、特性を矯正するのではなく特性を持ったまま学習ができるように変えてやるということ。
PCやタブレットが学校に入るというと、効率よく知的反射神経を鍛える方向に使おうとしてきたが、苦手なものを補うツールとして使っていくということが簡単にできるようになってきた。障害のある子どもたちだけのために重要ということではなく、我々みんな記憶が苦手など特性は持っていて、スマホ等を活用しながら生活しているはず。それを学校で学ぶ子どもたちにも導入したらどうかと提案しているが、極端な考えだ、努力して学ぶことが重要だという議論もある。しかし、苦手なことに時間を費やすよりも得意なことに費やした方が子どものためにもなる。それは決して安易なことではないと思う。

ー努力はしてナンボという考え方が根強いが、実践を通じてどんな効果があるのかを証明していくのが研究者の仕事ということ。
そう。実際紙の試験だと成績が上がらない子どもがタブレットを導入してぐんと成績が上がる。それだけで子どもたちの学びの姿勢は変わってくる。

ー他の支援事例は。
計算な苦手な子どもが電卓を使うと成績が上がることがある。子どもが試験で悪い成績をとってきても、よく見てみると立式はできていたりする。あるいは国語の試験ではお母さんなら読めるのにバツになっているというところには「お母さんマル」をつけてあげて下さいと言っている。そうすると学校の先生の厳密な基準ではダメだけど、あなたは実はこれだけ分かっているということを評価してあげられる。こうすると難しい知能検査などしなくても自分の子どもがどこでつまずいているかが分かる。そうするといとも簡単に代替の手立てが見えてくる。

ー通常視覚に障害があれば眼鏡をかけることは普通。学習障害は見えにくいので、楽したいだけだろうとか精神論が介入しがちでないか。
障害のとらえ方だと思う。眼科では裸眼視力は問題にしない。眼科医の言う視力とは矯正視力。知能に関していうとみんな裸の知能しか考えていない。眼鏡がこれだけ一般化したことによって矯正視力を誰もが認めるようになったのと同じように、タブレット等が一般化していくと我々が示す知能というのは矯正知能というものになっていくのではないか。我々の能力感とか障害感というのは大きく変わってくるかもしれない。現代は教育関係者以外の我々の能力感は機器の利用を前提したものに近いのではないかと思っている。
ー確かに社会で仕事をしていく上では「暗算したら間違えました」と言ったら「電卓使え」、「自分で考えました」「せめてググれ」という風に怒られますよね。

ー最後に、学習の特性に合わせた様々な工夫をしていくことの重要さというのはこれからどのように議論されていくべきだと感じますか。
学びの多様化というのはこれから積極的に図っていく必要がある。読み書きに困難がある子どもたちだけでなく、勉強ができすぎる子どもたちも不適応を起こしている実態もある。いろんな子どもたちが通常教育の中からはみ出ている現状を打破していかなければならない。それを先生たちにだけ頑張りなさいというのも酷。新しい学びのチャンネルをたくさん作っていく必要があると思う。

 
言葉を選びながら丁寧に話している語り口が印象的だった。スロー再生でばばっと打ったのでかなり省略済。同じくゲストの佐藤里美さんのトークとリスナーからの質問の部分は飛ばした。

 

冬ソング特集で紹介されていた『What A Wonderful World』The Innocence Mission