すごいだいず

濃さは普通です in Canada

7か月:子どもは誰のもの

川上未映子さんのWebエッセイを読んでいたら

子どもは自分とは別の人間ではあるのだけれど、言葉がはっきりしない2歳ぐらいまでは、母親の体の延長にある気がします。

という一節があって、なるほどーと思った。平たく言えば子どもはまだ自分のものという意識があるのだ。夫に育児を「手伝って」もらって「ありがとう」「ごめんね」って言っちゃうのも、周囲から育児に口を出されてガルガルしちゃうのも、きっとこのせい。

もちろん正解は「子どもは独立した人格を持っているから誰かのものではない」んだろうけど、小さいうちはそうもいかない。私の肌感覚でいうと産後数か月は

 私のもの6割:夫婦のもの4割

くらいに考えていた気がする。それで一人で頑張ろうとして疲弊していた。夫にもっと似ていたら『夫婦のもの』度は上がっていたかもしれないし、跡取りを産めプレッシャーが強かった人は『〇〇家のもの』が強いだろう。総じて新米母は『私のもの』度が強くなりがちの傾向にあると思う。

ところが産後義両親の喜びっぷりを目の当たりにしたり、児童館等公共サービスの恩恵を受けて行政に感謝したりするうちに私のスタンスも若干変化してきた。今なら

 私のもの4割:夫婦のもの3割:家族のもの2割:社会のもの1割

あたりに落ち着く気がする。そんなことを考えていた年末年始。