すごいだいず

濃さは普通です in Canada

バイトを探すよ

9月、新学期である。夫は昨年度産休の先生の代替教員をしていて、引き続き同じクラスを受け持つこともできたようだ。しかし代替はあくまで代替。2年目の今年は、キャリアアップや福利厚生などの面できちんとした契約があった方がいいのではと、慎重に職を探していた。

彼は日本から帰国後教員養成コースを1年弱で修了し、面接を経てウェイティングリストに掲載されていた。実績のない教員は、有給や病欠などの教師の代替教員でキャリアを始めることになるそうだ。しかし、ウェイティングリストに載せてもらえないクラスメートも多くいたらしい。10年近く前に通っていた大学の成績が良かったこと、フランス語と英語を話せること、日本での英会話講師経験があったことなどがアドバンテージになったようだ。

そんな訳で「俺はクラスでも優秀な方だ、選り好みさえしなければ仕事はあるから条件のいい小学校を探す。無ければ数日の仕事を渡り歩くこともできるし」というのんびりとしたスタンスだが、こちらからすればただのフリーターである。不安!

見つけてきたのが昨年度と同じ小学校でポストが空いた英語教員の枠。この学校は男性教員の割合が多く人間関係も良好なようだ。(キャリアスタート時にあちこちで代替教員をした経験によると、一般的に小学校教員は女性が多く、女性特有のいざこざも珍しくないようだ。どこの国でも一緒なのね…)でも25%の契約であると。に、25%の枠ってなんぞや??

代替教員はプランニング等はしないがほぼ普通の教員と同様に働くし給料も満額出るが、そもそも実績にならず、実績がなければフルタイムの仕事を一発で見つけることはできないらしい。転職市場にもランクがあり、16%やら25%の契約で実績を作ると一段上の50%とかの契約に申し込むことができるようになるらしい。若手は複数の小さい契約を掛け持ちしたり他にバイトしたりするのが一般的。なので副業はもちろんOK。合理的っちゃ合理的ね。

高校教師をしている友達のアドバイスは「代替教員を続けるよりは小さい契約を見つけた方がいい。次のステップに繋がる」。となると良き妻としてかける言葉は「お金のことは心配しないで、去年の職場がいいところならそこから少しずつ頑張っていこう」となる。ラテン系の夫に掛け持ち等の激務は無理だし独身時代の貯蓄もある。なんとかなるはずだ。

…でも冷静に考えてみると、月給3,000ドルとして25%だと700ドルくらい?家賃1,100ドルなんですけど。霞を食べていても赤字!超不安!私は学生になったので8時半~16時まで家を空けるようになったのだが、夫は私を見送り→出勤→帰宅→TVゲーム→私帰宅 という生活になった。家事はやってくれるけれども、なんかニートっぽい!不安しかない!

会社員経験があるので、人を動かしたいときに責めちゃいけないのは分かっている。ここで必要なのは「もっと働けよ」じゃなくて「私も家計を支えるよ」と言ってプレッシャーを与える作戦だ。という訳でバイトを探すことにした。


(1か月後に同じ小学校で50%のフランス語教員のポストを見つけてきたので、現在は75%分働いている。良かった良かった)