すごいだいず

濃さは普通です in Canada

ふくしまの人は我慢強い

f:id:tororo819:20111010213702j:image:medium:left健康管理調査をやった。すごーく面倒だった。
これを提出すると何にどう生かされるのか、さっぱり分からない。

通勤前や外交中に聞くラジオで、毎日放射線量測定値が放送される。
6月くらいから全然下がっていないような気がする。

今日もまた地震があった。震度4だったようだ。
実感としては「また揺れたね」くらい。周りに動じている人はいない。
念のため震源地近くに住む家族や友人にメールをする。

時々揺れを感じた気がして周りを見渡す。勘違いだったことに気がつく。
地震の夢を見て夜中に目を覚ますこともある。

お客様の一部が福島を離れて遠方の家族の家に身を寄せる。
近所の小学校から子どもたちが既に1割強転校してしまったようだ。
7ヶ月経ってなお訃報欄に3/11の字を見つける。

***

母は福島県産の農産物に神経質になる「心配はできるだけ排除したい」。
祖父母は例年通り庭で野菜を作る「新鮮なものを食べるのがいちばんだよ」。
誰の気持ちも間違いじゃないと思う。
でもどうするのが正解なのか分からない。

住民向けの説明会で友人の母が市の職員に質問する。
「1歳になる孫がいます。この子はここで育てて大丈夫なんですか。それだけ教えて下さい」
みんな悩んでそしてそれぞれの答えを見つける。多くは「諦め」に近いものになる。

県庁所在地で暮らしているがほとんど住民のデモを見たことがない。
「家が無くなった人に比べれば」「ここで暮らしていくしかないからね」
それでいいのか? 声を上げなければそれこそ本当に「死の街」になってしまうのではないか?
「直ちに健康に影響を及ぼす値ではない」半信半疑でいつもの暮らしを続けて、
周りをを見渡せば、福島の花火が心配、橋桁が心配、、ばかげているでしょう??

***

箭内道彦さんが風とロックフェスで言っていた
「避難していく人
 避難しない人
 避難したくてもできない人
 避難したくないのにしなければならない人
 それぞれがさまざまな状況の中で
 福島がすきという気持ちだけ共通で持っていたい
 それだけの歌です」
分かってくれる人がいるんだなって、ちょっと救われたような気がしました。